エホバの証人ブログ-jw一般信者タピコの視点から

不定期更新です。長文多めです。貴重なお時間を割いて読んでくださり、ありがとうございます。


 ご訪問ありがとうございます。
 エホバの証人に関する話題を、一人の一般信者の素朴な視点から綴り、感想や観察を述べていきます。

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このブログを立ち上げたきっかけと動機、情報発信の方法と目的について

 このブログを立ち上げた経緯や動機について、このブログでの情報発信の方法と目的について、ご説明申し上げます。

 エホバの証人の方々は、「王国宣教」1997年12月号に掲載された指針についてご存じのことでしょう。
そこには、ものみの塔協会の公式サイトが正確な情報を発信するので、会衆や個人がウェブサイトを立ち上げる必要はないとあります。
それで、私がこのブログで情報発信することを、不規則な行為とお感じになる方も多いと思います。
私もそう思いますし、快く思われない方がいらっしゃるであろうことは承知しています。
ブログ開設については、私としても悩みましたが、2022年11月初頭に決心し、開設に至りました。それには次のような理由がありました。

 最近、メディアでエホバの証人が取り上げられることが増えました。
また、SNS上で情報発信する元エホバの証人のアカウントも増えました。
内容は基本的には批判的なものですが、これまでずっと言われてきたような、「輸血しないなんておかしい」といった主張よりももっときついものです。
「主の僕たる者は争ってはならない」という記事に書いたとおり、イエス・キリストの真の弟子が世間から叩かれるのは予期すべきことですし、動揺していてはなりません。
また、ネット上で議論するのも不適切なことです。
メディアや政界、法曹界からの問い合わせには、世界本部や日本支部のスタッフが適切に対応してくださるでしょうから、私としても広報オフィスの兄弟たちを信頼し、お任せしたいと思っています。

 それで、このブログでは、エホバの証人組織を代表して何かを語るかのような表現は避けますし、一人の一般信者の信仰のあり方や日々の信仰生活について、エホバの証人コミュニティを内側から観察した感想などについて書いていきます。
もし、エホバの証人の教義や法人組織の公式見解をお知りになりたい方は、エホバの証人の公式サイトから各種資料をご参照いただくか、世界本部や日本支部に直接お問い合わせなさるようお勧めいたします。
エホバの証人の公式サイトにある、ものみの塔オンラインライブラリーでは、過去半世紀以上に遡って、エホバの証人が発行してきた雑誌や書籍を読むことができます。英語版では、1950年以降のほとんど全ての資料が読めます。

 ですから、このブログでの情報発信は、「一人の一般信者の感想や観察」に過ぎないという点を、読者の方々にはご理解いただきたく思います。
基本的には、読者との対話や交流を目的としておらず、コメント欄も非表示にしています。(ブログである必要もなかったのですが、ホームページを開設するには少し時間がかかりそうだったので、はてなブログを選びました。)
伝道目的というわけでもありませんし、批判的な人と議論したいとかいうことでもありません。

 ある宗教団体が、何かネガティブな話でニュースになる時、よく、元信者がテレビに出て、本当にひどい宗教だったということを語ります。他方、教団組織がそういった批判に応え、組織としての公式見解を公表し、それがメディアで紹介されます。とはいえ、元信者と教団組織の見解を示すだけでは、必ずしも公平とも、両論併記とも言えないかもしれません。
そもそも元信者は、その教団に不満があって辞めたわけですから、元信者の口から教団に関するネガティブなコメントが多く聞かれるのは当然のことです。他方、教団組織としては、そういった外部からの指摘があると、反論せざるを得ないと感じるかもしれません。
この世の中にはたくさんの宗教団体がありますが、元信者が根拠もなく教団を逆恨みしていて、むやみに教団の評判を落そうとしている場合もあれば、教団が何かを隠ぺいしようとしているということもあれば、どっちもどっちというような話もあるでしょう。それらを見極めて公平に報道するというのは簡単なことではないと思いますが、「元信者対教団組織」というだけでなく、「現役一般信者の視点」も含めていただければ、深みのある報道になり、真実により一歩近づけるのではないでしょうか。

 ある宗教団体があって、元信者が「被害を受けた」と考えている場合、「それでは、現役信者はどのように考えているのだろうか」という風にも考えを巡らせていただけたらと思います。この点で、割と安易に、「現役信者はマインド・コントロールが解けず、騙され続けているかわいそうな人たちだ」などとはお考えにならないでいただきたいと思います。
現役信者はそのような“被害”を経験していないかもしれず、経験したけれど信仰を捨てない道を選んだのかもしれません。指摘されている問題自体がそもそも存在しない、というケースもあれば、問題はあったけれど受け止めは様々、ということなのかもしれません。現役信者は、問題があることを自覚しながらも、「人間関係と信仰は別」と考えているのかもしれません。
こういった、宗教をめぐる問題の複層的な面を理解しようとする報道がもっとあってもよいように思います。そういう、「一般信者の素朴な視点」を公表するために、このブログを立ち上げました。
また、後日書きますが、私はエホバの証人として少し珍しい経験をしていますので、そういった意味でも、自分の経験や感想を公表することには意義があると判断しました。

 さらに、外部の方々に現役一般信者の視点をお伝えするほかに、兄弟姉妹や研究生、エホバの証人についてある程度詳しい方々に語りかけるという意味合いもあります。
すでに、「兄弟姉妹向けの記事」というカテゴリーでいくつかの記事を書いていますが、これらは、兄弟姉妹の信仰を強める目的で書いています。
ある方から、「あなたは情報を整理して伝えるのがうまい」とお褒めの言葉をいただいたことがあります。もしそれが、エホバが私に与えてくださった賜物なのであれば、兄弟姉妹の信仰を強める目的で、いくらかお役に立てればとも思いました。

 もっとも、そのような形で情報発信を行うに当たっては、聖書のこの言葉を忘れずにいたいと思います。

 わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうち多くの者は、教師にならないがよい。わたしたち教師が、他の人たちよりも、もっときびしいさばきを受けることが、よくわかっているからである。´ヤコブの手紙 3:1、口語訳新約聖書、1954年版、日本聖書協会、引用はウィキソースから。

 「ものみの塔」1995年9月15日号の「読者からの質問」に書かれているように、資格もないのに兄弟姉妹を教えようとするのは不適切なことです。
それで、私としても、このブログを通して兄弟姉妹に何かを教えようとしているつもりはなく、そのような表現は慎みたいとも考えています。
王国会館でステージ上から何かを話しているというよりも、お一人お一人に手紙を書いているような感覚でブログを書いていて、私の言葉が、何かのヒントになれば、という思いで書いています。

 とはいえ、私はこのブログの立ち上げに当たって、祈りをもって決定するということはできませんでした。決定する前には知恵を与えてくださるようにエホバに祈ることを聖書は勧めていますが、祈ると責任が生じてしまい、エホバを巻き込んでしまうことになり、いくら何でもそれはできない、と感じました。
そこで、兄弟姉妹の皆さんには、私が祈りのうちにこのブログを開設したわけではない、ということはお伝えしておきたいと思います。私は、エホバに導かれてこのブログを開設したとは主張しませんし、自分がエホバから何か特別の割り当てを受けているなどとは考えていません。万が一、このブログを書いたことでトラブルに巻き込まれたり、どなたかにご迷惑をおかけしてしまうことがあったとしても、それは私の自業自得という問題であり、エホバの意向ではありません。もちろん、そのようなトラブルを起こさないように、慎重に気を遣っていきたいとは考えています。

 それでも、私が行っていることが「不規則な行為」であることに変わりはありません。
「ものみの塔」研究用2018年4月号の「読者からの質問」に書かれているように、ものみの塔出版物から引用することさえ勧められていません。
著作権法には引用の自由について書かれており、節度をわきまえれば引用する法的権利はありますが、世界本部や日本支部の兄弟たちに余計な迷惑はかけたくありませんし、このブログの訪問者に、「タピコのブログを読めばエホバの証人の教義について正しい情報が得られる」などと思ってほしくもありません。
やはり、公式の情報についてはエホバの証人の公式ウェブサイト jw.orgから正確な情報を得ていただきたいと思います。

 それで、私としては、ブログによる情報発信が不規則な行為であると自覚しつつ、「聖書の原則を正しく当てはめるには」の記事に書いたように、より上位の原則に照らして例外的に規則違反が許されると思われる範囲内に限って、このブログを使っていきたいと考えています。
神への愛、隣人への愛、聖なる力が生み出すもの(霊の実)の促進、といった目的のために執筆活動を続けます。
自分の知識をひけらかしたいからとか、論争的な精神を示すためとか、兄弟姉妹に疑念や不信感を抱かせるためとか、単に読者を楽しませるためとか、そういった理由でこのブログを使うことはしません。
非公開の情報を暴露したり、リリース前の情報を公表することもありません。
エホバが用いておられる情報提供の経路に挑んだり逆らったりする意図もありません。
エホバの名誉と兄弟姉妹の一致にとってメリットより弊害のほうが大きいと判断すれば、ある日突然閉鎖する、ということもあり得ます。

 私は、相当な覚悟をもってこのブログを立ち上げました。
ですから、兄弟姉妹の皆さんには、安易に真似をなさらないようお願い申し上げます。

 なお、聖書の言葉は、日本聖書協会の口語訳聖書からの引用が大半になると思います。
旧約聖書は1955年版、新約聖書は1954年版、ウィキソースからの複製です。
また、書名と章節番号は口語訳聖書に準拠します。
ものみの塔出版物からは、借用や要約やキーワードの抽出を行うことはありますが、引用(公式サイトやワッチタワーライブラリーからの文字列の転写)は控えます。

 ネット上での全ての発信は、聖書の大きな原則や「ものみの塔」2018年4月号「読者からの質問」の指示に込められた原則に沿って行うことをお約束いたします。

2023年5月15日追記

 今後、ブログの対象読者を同じ信仰を持つ兄弟姉妹に限ることにしました。
また、「兄弟姉妹限定ブログでの執筆を、活動の中心にします。
公開ブログでの執筆をメインとして限定ブログを「兄弟姉妹向けの特典」と位置付けるのではなく、限定ブログでの発信を中心とし、公開ブログをその「入口」とします。

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